このページは…
「言いたいことがあっても言えない」という状態についてのページです。
目を通しておく事で、多少なり客観視することができるようになります。
このページでは、「言いたいことがあっても言えない」という状態の理由や放置した場合の弊害、対策など、「言いたいことがあっても言えない」という状態について、簡単な説明を行っていきます。
結論
「言いたいことがあっても言えない」という状態は、正常ですが、不健康でもあります。
本音と建前のバランスを考えることで、ストレスを軽減できるようになります。
また、「愚痴や弱音を吐いた方が折れにくい」「本音を打ち明けた程度で壊れる関係なんて、大して重要じゃない」という説もあります。
ただし、人によっては「それができれば苦労はしない」という意見があります。
その対策として、「本音を言える場所を作る」という方法が挙げられます。
何故こういう結論に至ったのでしょうか?
理由について解説していきます。
おすすめな人
- 「いい加減本音をぶちまけたい!」
- 「もう不満を溜め込むのは嫌!」
- 「自分の怒りを上手に伝えられずに困っている…」
- ……など
本題
「言いたいことがあっても言えない」という状態については、これらの項目に分けられます。
- 「言いたいことがあっても言えない」という状態の理由
- 「言いたいことがあっても言えない」という状態を放置した場合
- 「言いたいことがあっても言えない」という状態の主な対策
- その他
それぞれ解説していきます。
「言いたいことがあっても言えない」という状態の理由
結論としては、「言いたいことがあっても言えない」という状態は「内気だから」「大人しいから」など元々の性格ではなく、周囲との関わりによるものだと考えられます。
諦め
- 相手に対する失望
- 「こんなことすら言われなくちゃわからないのか」→「一から説明する方が面倒」→「黙ってた方が楽」という考え方
- 「言うだけ無駄」と感じている
- 主に世代間や価値観の違いなど
- 後が面倒
- 本音を打ち明けた結果、戦いに発展すると面倒
- 相手が負けず嫌いだとかなり面倒
- 相手が仲間を呼ぶと更に面倒
- 相手が話の通じないタイプだと極めて面倒
- ……など、後のことを考えると議論するのも億劫
- 水掛け論になることが予測される
- 相手と十分な信頼関係を築けいていない場合、そもそも話し合いにならない
- 立場的に
- 上司だったり親だったり、立場的に相手の方が強い場合、本音で話すと返り討ちに遭うことが考えられる。
- 弱みを握られている状態
- あるいは、派閥やグループ、ご近所など、多勢に無勢な状態
- 孤立したり、迫害されたりする可能性を考えたら、黙っていた方が得策とも言える
- 説明が下手
- 一生懸命伝えようとしても、伝わるかどうかはわからない
- 自分の説明力と、相手の理解力による
- 普段から怒り馴れていなかったり、伝え馴れていなかったりで、自分の感情や本心を上手に伝えられる自信がない
- あるいは、溜め込み続けたせいで、どこから話し始めていいかわからない
- 本心を押し殺し続けたせいで、自分の本心がわからなくなってしまった。
- 結果、自分の本心を伝えようとしても「間違っているんじゃないか」「相手の方が正しいんじゃないか」と考えてしまい、伝えられなくなってしまう
- 上手に説明しようと考えれば考えるほど、わからなくなる
- タイミングを逃す
- 「ここは怒るべきか」「どうやって伝えるべきか」など、色々と考えているうちに話題や場面が変わってしまい、機会を逸してしまう
- 「次は言うぞ!」と思っていても中々できない
- 怖い
- 本音とは、言い換えれば自分自身
- つまり本音を否定されることは、自分自身を否定されることにも繋がる
- 真面目な人ほど傷つきやすかったりする
- 弱みを晒すことにも繋がる
- プライドというか、虚栄心が許さない
- 周囲に対して優位に立とうとする心理が働き、本心を打ち明けることを難しくさせる
- 打ち明けられたとしても、攻撃的になってしまう
- 「怖い」→「やられる前にやってしまえ」的な考え方
- 本心よりも保身が大事な人の考え方
- 「自分が好き」と「自分が可愛い」は違う
- 関係が壊れるのが怖い
- 本音を言って失うものは、大したものじゃないby堀江貴文
- 本音を言うことで議論が深まるメリットがある
- 本音を言うことで関係が壊れるデメリットも確かにあるが、その程度で壊れるような関係はどの道重要ではないと考えられる
自意識過剰
- 人の気持ちを深読みしすぎて、何も言えなくなる
- 最悪の場合に備えるため、悲観的な方向に深読みする
- 「空気を読め」「察しろ」など、言葉や態度からは読み取れない感情を察知しなくてはならないため、他人の心境に対して過剰に神経質にならざるを得ない
- 隠語とか社交辞令とか暗黙の了解とか、そういうレベルじゃない。無茶振りもいいとこ
- 深読みする方も無茶振りする方も、人の心とか空気とか、「目に見えない・理解しようがないものを理解した気になっている」というのが問題
- あるいは、アダルトチルドレン傾向により、他者評価を気にしすぎたり、相手の言動を悪く解釈してしまう
- 周囲からは大人として扱われていても、成長が追いついていないため、常に不安や焦りに苛まされている
- 精神的な成長が不十分であることの原因に、成長過程に必要とされる経験が欠落していることが指摘される
- 世の中は自分にそこまで関心を持っていない
- 各所で言われているものの、言葉で理解できても実感しなくては納得することは難しい
- 色んな心理実験で証明されている
- とはいえ「よし、周りの目を気にしないぞ!」とはならない
- 治安がいいとはいえ、鍵を開けっ放しにはできないように
- それで失敗したり炎上したりしたら大変
- 一度ネット上に出回った情報は消すのが非常に難しい
- ネット上だろうとリアルだろうと、万一の時のリスクを考えると、慎重になるのも無理はない
- 一回の油断で大損害を受けるくらいなら、多少のストレスを抱えながら平穏に暮らした方がいいかもしれない
- 罪悪感
- 本音を打ち明けることで、誰かに心配や迷惑をかけたくない
- 周囲に許されてこなかった
- 「困っている」「助けて」と告げたら、喜んで助けてくれる人がいなかったのだろうか
- 「嘘でも自分にとって都合のいい姿であってほしい」か「不便でもいいからあなたの本当の姿であってほしい」か
- 周囲が自分に望んでいるのはどちらで、大事に扱うべき相手はどちらだろうか
周囲からの影響
- 子供の頃の経験に基づく学習
- 躾や家庭環境など
- 「酒に溺れた父親に意見を言ったら殴られた」などの経験から、「本心を言うことで損をする」という思考が根付いてしまう
- 更に「優等生」や「(都合が)いい子」を演じることで、周囲から褒められたり認められたりする経験が多いと、余計に「本音は隠した方が自分にとっても相手にとってもいい」という風に学習してしまう
- 打ち明けて辛い思いをするくらいなら、抱え込み続けた方がマシ
- 「怒らないから言いなさい」「やる気がないなら帰っていいよ」で裏切られた経験
- ダブルバインドとは、簡単にいうと相手に矛盾を感じさせること
- 「怒らないから言いなさい」の場合
- 正直に言う→「なんでそんなことしたの!」怒られる
- 黙ってる→「怒らないって言ってるじゃない!」怒られる
- 「やる気がないなら帰っていいよ」の場合
- 帰る→「なぜ帰った」と罵倒される
- 帰らない→「役に立たないならいるだけ迷惑」罵倒される
- 相手に従おうと逆らおうと同じ結果が待っている
- 言われた通りにやったのに、逆のことを言われる、など
- 受けた相手に非常に強い印象を残す
- 標的にされる恐怖
- いじめられっ子を見て、「自分はああなりたくない」と思う
- 常に周りに溶け込もうとする
- 標的にされないためなら、いじめにも加担する
- 本心では罪悪感を感じていても、自分を守るために正当化されてしまう
- その結果、本心よりも周囲が優先されるようになる
- 使わない機能が退化していくように、頻度の低い感情や記憶も、生きていく為に必要のないものとみなされ、どんどん薄れていく
- 最終的に、本心がわからなくなる
怠惰
- 周囲に不満を感じることで自分を棚上げしている
- 周りのせいならば自分が責任を感じなくていい
- このタイプはどんなに尽くしても不満がなくなることはない
- 例え100%要望通りに仕上げたとしても、102%を要求してくる
- 要するに自分が動きたくないから周りのせいにして怠けている
- 自尊心ではなく、虚栄心・自己愛が強い
- 色々と理由を言ったところで、本心は結局「面倒臭い」
- ただ、直接「面倒臭い」と言ったら面倒なことになるので、他人のせいにしたりしてやり過ごす
性差
- 男性と女性で差がある
- 男性性の強い人は自己主張が強い
- その為、本心が伝わりやすい
- 女性性の強い人は協調性が強い
- その為、溜め込みやすい
「言いたいことがあっても言えない」という状態を放置した場合
問題が水面下で悪化し続ける
- 相手に伝わらないので、問題が水面下で進行し続ける
- 相手(原因)を放置したままなので、当然
- 表面化した時には手遅れの場合が多い
- 時間が経つにつれて問題が複雑化していく
- 解決されていない間、ずっとストレスを感じ続けることになる
目的自体を見失う
- 自分が何をすべきかわからなくなる
- 本心を押し殺し続けた結果、「別に本心なんてなくても生きていけるんじゃね?」と学習してしまう
- 結果、本心はどうでもよくなり、忘れられていく
- 自我が不安定な状態なので、他人に付け込まれやすくなる
立場が悪くなる
- 孤立する
- 本音を言いすぎても孤立するが、全く意見を言わないと「あいつは信用できない」と思われて結局孤立する
- 何をされても怒らないと思われ、舐められる
爆発する
- タイミングは予測できない
- 傍目には小さなことでキレたように映る
- 「そんなことで」「そこまで怒る?」とかトボけられる
- 今まで我慢していただけで、今回のことに対してだけキレているわけではない
- 今までキレるポイントを積み重ねてきて、今回キレる臨界点に達したというだけである
- 臨界点が100だとしたら、最初に120点取ろうが、10点を10回繰り返そうが、100点に達したら結果は同じ
- 「我慢してあげていた」というと話がこじれる
- 言ったところで聞き入れるとは思えない
- 不満を溜め込み続けると、これまで我慢が強烈だった分、放出される時は激しく飛び出す
- 結果として、相手にうまく伝わりづらくなる
- 相手に「落ち着け」と言われても無理だろう
- こうなると話し合いも無理だし、水掛け論になってしまう
- やはり、溜め込み過ぎるのは良くない
- かえって問題を悪化させる
不調をきたす
- 独り言や八つ当たりが多くなる
- 本人にぶつけることができない為、周りにぶつける
- 本人にぶつける→自分に不利が生じる
- 関係ない他人にぶつける→自分は特に損しない
- という考え方
- ニートが自分や社会の問題について、母親に当たったり
- 夫が職場の不満を家庭に持ち込んだりするようなもの
- 症状として現れる場合がある
- 症状の例は、以下の通り
- 回避依存症
- 失語恐怖症(人を前にすると、言葉が出てこなくなる。喋れなくなる)
- 対人恐怖症(人そのものが怖くなる。コミュニケーションが取れなくなる)
- ストレスによる咽喉異物感症(ヒステリ球)
- 生理がこなくなる
- 耳鳴り
- アトピー
「言いたいことがあっても言えない」という状態の主な対策
発散
- 相談する
- 利点
- 人に聞いてもらえる
- 解決につながる場合も
- 欠点
- コストがかかる
- 当たり外れが大きい
- 例
- カウンセリング・相談サービス
- 信頼できる知人
- 日記をつける
- 利点
- 形に残る(あとで確認できるので、客観視できる)
- 欠点
- 隠し場所に困る
- 日記帳や筆記用具を買い続けなきゃいけない
- 面倒
- 例
- 日記帳
- ネット上で発散する
- 利点
- 匿名性が高い(バレなきゃ何とでも言えるので、気楽)
- 保存される(客観視できる)
- 欠点
- バレるとやばい(炎上とか内定取り消しとか)
- ネットの方が居場所になる(依存症、逃避)
- 面倒
- 例
- SNS(更に裏アカウントや愚痴垢など、アカウントの使い分けを行うことで、匿名性や秘匿性を上げることができる)
- ブログ
- 掲示板
- 泣く
- ストレス解消に効果的
- どうやって泣けばいいかわからない
- 復讐
- スカッとする
- 反撃を受けないように注意
- 運動
- ストレス解消効果がある?
- 体を疲れさせると、睡眠の質も向上する
- 良い睡眠はストレスを軽減する
- 熱唱する
- 一人カラオケとか
- この際発散できればなんでもいい
- やけ食い
- お勧めできない
- 食ってる間は手が塞がってるので何もしなくて済む
- やりたくないことへの言い訳にも使われる
妥協
- 建前と分ける
- 基本的な対処法
- 英語でも「Honne and Tatemae」と言われている
- 自分にも本音と建前があるように、周囲にも同じような事情があると考えることができれば、多少のことは受け流せるようになる
- 方便を使う
- お互いに円滑なコミュニケーションが行えるのであれば、嘘も効果的
- 相手を操ろうとしないこと
- 相手ではなく自分に原因があるように振る舞う
- 社交辞令とか
- 避ける・割り切る
- 上っ面だけの関係でいる
- 多様な人材がいた方がチームはまとまる
- 期待しない
- 「98%の信頼」という言葉がある
「100%信じてしまったら、裏切られた時に相手を許せなくなる」
「信じることを教えるのも教育なら、人を疑うことの必要性、単純に物事を信じてしまってはいけないことを教えるのも教育の一つの役割」
byノートルダム清心学園理事長 渡辺和子
- あと、「結婚前は両目をしっかり開け、結婚したら片目をつぶって見る」という言葉もある
- 他にも、マザーテレサの言葉にこんなのがある
人は不合理、非論理、利己的です。
気にすることなく、人を愛しなさい。
あなたが善を行なうと、 利己的な目的でそれをしたと言われるでしょう。
気にすることなく、善を行ないなさい。
目的を達しようとするとき 邪魔立てする人に出会うでしょう。
気にすることなく、やり遂げなさい 。
善い行ないをしても、 おそらく次の日には忘れられるでしょう。
気にすることなく、し続けなさい。
あなたの正直さと誠実さとが、あなたを傷つけるでしょう。
気にすることなく正直で、誠実であり続けなさい。
あなたが作り上げたものが、壊されるでしょう。
気にすることなく、作り続けなさい。
助けた相手から、恩知らずの仕打ちを受けるでしょう。
気にすることなく、助け続けなさい。
あなたの中の最良のものを、世に与えなさい けり返されるかもしれません。
でも、気にすることなく、最良のものを与え続けなさい。
- 重要なのは「許す」という選択肢を残すこと
その他
理想
- 常に本音でいられたら確実に快適だろうが、「それは無理」ということを改めて自覚する
それができれば苦労はしねえ的な対策
- 本音を伝える
- ポイント
- 伝える前
- 理由・前提から話す
- 「何故あなたにこれを伝えるのか」「最終的にどういう行動をとって欲しいのか」をあらかじめ伝える
- 伝えられる意図がわからないと、深読みして悪く受け取られてしまう
- よく「相手の意図を考えすぎてしまって、話がこじれてしまう」という人は、結論から先に話すことの重要性を理解している筈
- クッション言葉を使ったり、「困っている」「助けて欲しい」などのシンプルな前提・要求を最初に伝えること
- 大抵の場合、溜め込んだ不満をぶつけることになるので、自ずと攻撃的になりがち
- こうなると相手も責められている気になり、保身に走ろうとする
- そうなるとお互いの粗探しになり、話が進まなくなる
- まずは互いに「話す準備」「聞く準備」ができていることが重要
- 「私はあなたともっと仲良くなりたい」ということを伝えておけば、まあ聞いてもらえると思う
- 多少大げさでもストレートに「仲良くなりたい」「大事に思っている」「信頼しているからこそ伝えたい」と伝えた方がいい
- 伝える時
- 決めつけて話さない(「あなたはどうせ〜でしょう」「それはあなたが〜だからじゃない?」)
- レッテル貼りはしない
- 相手の言葉を遮らない
- 押し付けない
- 「いつも」「やっぱり」「絶対」「毎回」「大抵」などを使わない
- 伝えた後
- うまく伝わらなかった後でも、相手を否定してはいけない
- 「自分は正しいことを言っているのに、相手は理解できていない」→「相手が間違っている」という理論はやめる
- 相手に伝わらなかった時は、以下のように考える
- 自分にも言えないことがある
- 自分にも認められないことがある
- 自分の性格は、経験や環境など、自分にはどうしようもない部分によって育まれたものだ
- 自分自身でも理解できていない部分がある
- これらは全て、相手にも同じことが言える
- つまり、「お互い様」と考えること
- 伝えられた側
- 相手に隠していた不満をぶつけられれば「嫌だ」「面倒だ」と思うのは自然
- まして自分のミスや欠点を後から指摘されているのだから、不快に思うのは仕方ない
- 「面倒だ」と思うのも当然
- 今まで通用していた方法が、後になってから「やっぱりダメ、方法を変えて」と言われるのだから、面倒に感じるだろう
- 当たり前だと思っていたことが奪われると強いストレスを感じる
- 人は想定と現実にギャップが生じると不快感、不安感を覚える
- 引越しなど環境の急変や、物の紛失、通信障害など
- 「当たり前」という想定が強ければ強いほど、それが叶わなかった時のショックは大きい
- ミスを指摘されると、修正が面倒だったり、監視されてるような気分になったり、「なんで自分だけ」という気持ちになったりする
- 相手を敵だと疑ってしまう
- なので、まずは敵味方をはっきりさせよう
- 溜まりに溜まった不満をぶつけてくる相手は、冷静さを保つことが難しい状態にある
- 話を切り出す前に「私があなたに不満をぶつけるのは、あなたと仲良くなりたいからだよ」と伝えてくれればいいが、難しいだろう
- というわけで、向こうが前提に対する説明を忘れていた場合は、こちらから補足を入れよう
- 「君が僕に対してその話をするのは、僕と仲良くなりたいからだと思っていいのか?」と伝えよう
- こうすれば、相手からの不満や指摘に対しても、味方からの要請だと思える
- 「自分を頼りにしているからこそ、助けを求めている」と捉えれば、不満に対しても多少なり冷静に受け止めることができるようになる
- 苦手な場合
- 時間をかけて克服する
- ブリーフシステム
- コーチングの概念
- その人が無意識のうちに行っている判断・行動を決定する仕組み
- 無意識下の思い込み
- 情動記憶という、大人になる過程で印象づいた記憶により形成される
- ブリーフシステムが形成されることにより、行動や思考がシステムの支配下に置かれる
- 例:「自分はダメな人間だ」という思い込みが根付いている場合、ダメ人間的のイメージに沿った行動をとってしまう
- 程度の差こそあれ、人は誰しも「自分の考えは正しい」と思い込んでいる
- だから、「自分はダメ人間だ」と思い込んでいると、その考え方を正当化する為にダメ人間的な行動をとるようになってしまう
- 「自分が間違っている」と思いたくないし、「変わるのも面倒くさい」のが無意識の本音であり、それが行動にも現れる
- ブリーフシステムは過去の経験からの学習と言える
- 特に嫌な記憶が強烈に根付くのは、2度と同じ経験をしない為
- 同じ失敗(嫌な思い)を繰り返さないように、強烈に印象付けて忘れないようにする
- そういう意味で、ブリーフシステムは自分自身に最適化された思考
- 時間をかけて最適化したものを、変更するのは億劫
- 「今までこのシステムで上手く行ってきたのに、いきなり変えて大丈夫なのか?」「変える必要があるのか?」という抵抗が生じる
- 無意識下でリスクを避けようとして、最適化された思考に従おうとする
- 頭では「変わりたい!」と考えていても、無意識下では「現状維持、リスク回避!」という命令が出されている
- 保守的、安定を求めている
- アファメーション
- 自分自身に対する肯定的な断言
- 潜在意識に働きかけることで、思考パターンをポジティブに変化させ、言動を良い方向に導く
- 逆に自分自身に否定的な言葉を繰り返すと、思考や言動がネガティブに変化していく
- 「自分に語りかけたところで何が変わるのか」と思われるが、脳は言葉の影響を受けるので、実は効果的な方法
- 変わらない・変えられないのは周囲の環境であって、自分の思考を変えることはできる
- ただし先述のブリーフシステムが強く根付いていた場合、アファメーションによる変化も時間がかかる
- その他トレーニング
- アサーション・アサーティブ
- 自分の主張のみを伝えるのではなく、互いを尊重する伝え方
- 誰かに間に入ってもらう
- 誰に間に入ってもらうかは、当事者間で話し合って決めよう
- 自分で勝手に決めると「何仲間連れてきてんだ」と思われる
- 距離感を測る
- 相手との信頼関係がどの程度築かれているかを考えて発言する
- 苦手な場合
- 右脳を活性化させる
- 現代人は左脳ばかりを使っている為、右脳による観察・コミュニケーションが苦手?
- 右脳を活性化させることで、相手の表情や態度の変化に敏感になる
- 方法
- 植物やペットの世話
- チャップリンなどの無声映画を見る
- 言葉からではなく、細かい変化から読み取る訓練をする
- 甘え上手になる
- 観察力を鍛える
- 相手の出番を作る
- 人に言われてやるのと、自分から言い出してやるのとでは、テンションが違う
- プライド(虚栄心)を捨てる
- 正しいプライドは自尊心であり、間違ったプライドは虚栄心
- マウントをとる、威張り散らすなど
- *自尊心とは、自分の存在自体を尊重すること*
- 能力や実績ではなく、自分そのものを肯定すること
- 自尊心を育むことで、以下のようなメリットがある
- 周りの評価に流されない
- 失敗も含めあらゆる経験から学べる
- 自分と同様に、他者も尊重できる
- 自尊心とは、「弱い自分を成長させようとする意識」とも言える
- 間違ったプライド
- 虚栄心や自己愛、保身、自己防衛心など
- 「弱い自分を守ろうとする意識」
- 自分を守る為なら、周囲がどうなっても構わない
- 子供の成長過程に見られる
- 弱い自分を守ろうとする自己愛をベースとし、周囲と関わっていく中で自尊心が育まれる
- 自己愛が強いうちは、自分からは動こうとしない
- 成長できない
- 頭では「変わりたい!」と願ってもブリーフのせいで無意識下で「現状維持」
- 現状維持の自分を正当化しようと自己愛が働き、「まだ本気出してない」的な言い訳が出てくる
- 虚栄心が強いせいで、選択肢が狭まる
- 「こんなの自分がやる役目じゃない」「こういうのって、〇〇な人がやるもんじゃないの?」的な
- 虚栄心が邪魔して動けない
- 動けないけど「動かなきゃ!」と頭では考える
- 頭と無意識のギャップでストレスを抱える
- ストレスを消そうと自己愛が働き、動けない自分を正当化
- 正当化されると心に余裕が生まれ、虚栄心が残る
- 無限ループ
- 周囲への願望が強い
- 駄々をこねるなど
- 自尊心が育めなかった場合、大人になっても自己愛が表出しやすくなる
- 不十分な状態の自尊心を傷つけられた場合、以下のような行動に出やすい
- 現在の自分を周囲のせいにする
- だんまりを決め込む
- 自分を卑下することで、「仕方ない」と自分に言い聞かせる
- 立場が脅かされることに神経質、攻撃的になる
- 他人に対する批判が強くなる
- 他人の評価に左右される
- 要は、目の前の物事(自分)から目を背けようとする
- 自尊心が未熟な状態で大人になると、心は子供でも社会的には大人として扱われることになる
- このギャップが問題を起こす
- 周囲の要求に応えられずに、苦しむことになる
- その苦しみから自分を守ろうとする自己愛が働き、余計に精神的に未熟な面が強調される
- 精神的な成長は目に見えにくい上、自覚もしにくい為、周囲からは「甘え」「話にならない」などと言われやすい
- 「話にならない」として周囲から遠ざけられてきた結果、他者に対しても自分に対しても懐疑的になる
- それで周りからどんどん人がいなくなる
- 信頼関係に飢えている為、依存体質になりやすくなる
- それでまた逃げられる
- 地獄のループ
- そして自尊心の成長には周囲との関係が重要である為、自分ではどうにもできない場合も多い
- いじめ、虐待、ネグレクトなど
- 「精神的に未熟なまま大人になってしまった」という意味で、アダルトチルドレン傾向とも関連している
- 精神が未熟なのは本人の責任だろうか?
- 自尊心の育て方
- 体は生きていれば勝手に発育していく
- 精神の成長は自動ではない
- 本人の学びや周囲の教えによってのみ精神は成長する
- パラダイムシフト
- 劇的な変化、根本的な転換、的な意味
- 今回の場合、「考え方の前提から変える」という意味で使っている
- 「自尊心の成長を阻害していた考え方」を、「自尊心の成長を促進させる考え方」に変える
- 「失敗した=自分はダメなやつ」という考え方を、「失敗した=成功以外のパターンを発見した」「成功に近づいた」と考える
- 全てを成功の為の過程として受け止める、全てを成功に繋げる
- 結果を過程として受け止める
- 自己啓発
- 現実逃避のように思われるが、周囲の環境が成長を阻害してくるのであれば、本やセミナーで成長しようとすることは間違いではない筈
- 人に喜ばれることをする
- ボランティア
- 「面倒臭い」「なんの意味がある」「ありがた迷惑では」と思われそうだが、その辺は参加申し込みの段階で確認を取ればいい
- 人は「自分は必要とされていない」「自分なんていらないじゃん」「なんで自分はここにいるんだろう」と思うと、自尊心が傷つく
- 先述した通り、自尊心とは「能力や実績ではなく、自分自身を肯定する心」なので、「自分が必要とされている」と実感することは、自尊心を育む上で重要となる
- 生物としての人間について学ぶ
- 児童心理学、実践心理学など
- 意外と悩みの原因や解決法がわかったりする
- 「こんな重要なことを知らずに生きてきたのか!」「よく今まで無事に生きてこれたな……」「そりゃあちこちで問題起きるわ」「なんでこんな大事なこと誰も教えてくれなかったんだ」的な感想に至る
- 原因
- 愛着障害など
- 周囲から肯定された経験が乏しい為、自分に自信がない
- 自分で自分を肯定できないので、周囲を介して自分を肯定しようとする
- 威張ったりマウントをとったり見下したり
- 「自分より下がいる」と思い込むことで、自分を安心させようとする
- 「周りを見下さないと安心できない」という点で、ある意味依存体質
- 見下す癖に寂しがり屋
- プライドを捨てられない人
- 言い訳がすごく上手
- 自分を正当化するのが得意
- 直接「できない」「やりたくない」というと見下されたり面倒なことになったりするので、面目を保ちつつ言い訳をする
- 目的がない
- プライドや面目よりも大事なものがないので、プライドを捨てられない
- 全部を捨てなければいけないと思ってる
- 間違ったプライド(虚栄心)は捨てるべき
- 自己愛は成長過程で必要、誰しもが持っている
- 自尊心は育むべき
- 自信を持つ
- ほとんどの悩みの原因は「自信が無いこと」に起因している
- 失敗や自分自身に対する考え方を変えることで、自信を身につけていく
- 能力や実績、才能ではなく、自分自身を信頼する
- 自分自身も絶えず変化するが、それをプラス方向に受け止める
意見
「言いたいことがあっても言えない」という状態に関してネット上で見つけた意見など
- 怒りが後から段々込み上げてくるタイプは危険。寿命も縮む
- 相手が爆発するまで放置してる方もどうかと思う
- 自分の不満を伝えたくても、感情を抑えきれずに泣いてしまったり言葉に詰まったりしてしまう
- それで「泣けば許されるのか」とかの誤解が生まれ、更に不満が高まることになる
- 親や周囲から「怒るな」「泣くな」的な教育をされてる場合が多い
- いい子にしてると「こいつはどんな扱いしてもいい」と思われて損をすることになる
- 「親しき中にも礼儀あり」を知らない奴が多い
まとめ
まとめると、このようになります。
- 本音も建前も、それぞれメリットとデメリットがある
- バランスよく使い分けていければベスト
- 使い分けが苦手なら、練習するのも諦めるのもアリ
- 重要なのは、「問題を放置しない」ということ
しかし…
以下のような問題があります。
- そうはいっても伝えられない
- 伝えたところで相手に通じない
- 「自分を変える」って都合よく洗脳されてるだけじゃないか
- 洗脳されてメリーバッドエンドになるんじゃないか
- やられたらやり返さなきゃ気が済まない
- 良い人になると付け込まれる
- 我慢できないこともある
- 相手が悪いのになんで自分が変わらなきゃいけないのか
- 自分を根本から変えるのって大変だし、時間かかる
- 胡散臭い
- そもそも人と関わりたくない
また、以下のような情報もあります。
- 弱音を吐く方が折れにくい
- 自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術 \(朝日新書\) \| 下園壮太 \|本 \| 通販 \| Amazon
- ネガティブな感情を持つこと自体は悪いことではない
要するに「自分と相手を守るには、ある程度の妥協、バランスが大事」ということになります。
つまり、「不平不満を言える場所も必要」ということになります。
では、相手に伝えられない不平不満は、一体どこで解放すれば良いのでしょう?
というわけで、次回のページはこちらです。
次のページ
【要約】
- Podcast始めました
- Podcastとは、インターネットラジオみたいなものです。
- anchorというアプリを使えば、スマホ一つで収録・配信を行うことができます。
- このPodcastでは、日々の不平不満やネガティブな感情を全てぶつけています。
- 自分のストレス発散のためだけに始めました。
- 面白いトークとか為になる知識とかは期待しないでください
- 代わりと言ってはなんですが、皆さんのネガティブな感情があればどしどしお寄せください
- 多少の発散にはなるでしょう。
- 愚痴、文句、弱音、贅沢、妬み、悲鳴、泣き言、呻き、願望などなど
- ファンタジーでいう「人間の穢れ」みたいなものをガンガンぶつけていくつもりです。
- ポジティブな内容を録音して、繰り返し再生を利用すれば、アファメーションにも効果的です。
- アファメーションの為に自分で自分に語りかけるように意識しても、中々継続しません。(意識しなくては忘れてしまいます。)
- 一度録音さえしてしまえば、自動再生やリピートで簡単に継続することができます。
- また、音声はイメージに働きかけやすいという側面があります。
-
一昔前だと、声優が「イメージ崩れるから顔出ししたくない」といっていたのはこの為です。
- この「イメージに働きかけやすい」という側面を利用すれば、アファメーションやブリーフシステムの構築にも効果的だと考えられます。
- 上記のように、Podcastを始めることは、ネガティブでもポジティブでも、どちらの目的でも効果的だと考えられます。
【意味】
- 「こんなクズでも元気に生きてるんだな」と自信がつく
- 「それ言っていいんなら、自分にも言いたいことがあるぞ!」とメッセージを送って発散する
- 抱え続ける苦しみから解放される
- 「仲間がいた」「自分だけじゃない」と自己肯定感を得られるかもしれない
自由なコメント