このページは…
ニート的な人に対する「うらやましい」と言う言葉についてのページです。
目を通しておく事で、「そこまでいいものじゃない」ってことがわかると思います。
このページでは、ニートになってよかったこと、ニートが抱える苦しみなどについて、思い当たることを書きなぐっていきます。
結論
この言葉は表面的です。
ニートの抱える苦しみは、基本的に思い込みから来ています。
ただし、この思い込みが洗脳や呪いのように強力なので、長く苦しめられることになります。
ですが、ニートになったことで洗脳されかけていたことに気づけたという側面もあります。
この苦しみを和らげるには、思い込みを上書きする必要があります。
思い込みを上書きするには、今度は自分自身に洗脳をかける必要があります。
また、ニートじゃなくなったからといって、自信のなさや臆病さを克服し、平穏を手にできるわけではありません。
不安だらけのニートが平穏を手にするには、最低限しか求めないという心がけが重要です。
何故こういう結論に至ったのでしょうか?
過程で考えたことを並べていきます。
おすすめな人
- 「羨ましいって言われてモヤモヤする…」
- 「いくら言ってもこの苦しみをわかってもらえなくて辛い」
- 「この苦しみも全部自分のせいなのかと思うとなんかもう項垂れるしかない」
- ……など
本題
今回のテーマについては、これらの項目に分けられます。
- 確かに「ニートでいいことなんて全然ない」わけでもない
- けど実際ニートって嫌なことばっかり
- 「ニートになったのは自己責任」っていうけど
ニートになってよかったと思うこと
「休めてうらやましい」って言うけど
頑張ったくらいで脱出できるならニートなんてやってない
虚しい
騙された感
常に 自分の選択を疑ってる
周りからは一切信用されない
常に焦り
ニートの抱える問題について
他にもこんなところで苦労する
それぞれ解説していきます。
確かに「ニートでいいことなんて全然ない」わけでもない
- 洗脳されずに済んだ
- ニートになって社会や他人から離れたから、自分の考えを持てるようになった
- 自分に自信がないから 他人に便乗してしまう
- あのまま順調に進学→就職コース進んでたら、きっと 他人を見下す人間 になってた
- 自分より下の人間を探すことに必死になってた
- 人を見下すことでしか安心できない人間になってたと思う
- 無能にはなったけど、悪人にはならずに済んだ
- 無能は「何も生み出せない」で済むけど、悪人は「他人が生み出したものを奪う」から
ニートになってよかったと思うこと
けど実際ニートって嫌なことばっかり
- 「自由でうらやましい」って言うけど
- 自由と言われても、 何もできない から退屈なだけ
- 自由に見えてもそうじゃない
- よくネットとかアニメとかゲームとかやるけど
- 好きだからやってるんじゃなく、現実逃避のためにやってる
- 寝てる時間と同じ
- ゲームやったり映画見たり寝たりしてる間は、死んでるようなもの
- こんな生活に憧れてたわけじゃない
- 頑張る度に思い知る
- 常に自分を責め続ける
- 何をやっていても自己否定
- 好きな時に好きなことが好きなだけできるっていうけど
- 「好き」なんてない
- 好きっていうと強要される
- だから自分の意思を表に出せないし、自分でも認められない
- 全く休まらない
- 常に 焦りと後悔と不安 に包まれてる
- ゲームやったり遊んでたり、一見楽しんでるように見えても、それら焦りや不安を誤魔化すために過ぎない
- 自分を責め続けて、自分を信じられなくなる
- チャンスを避けたがるようになる
- それで更に 動けなくなる
- 時間が経てば経つほど、状況は悪くなっていく
- 状況が悪くなるほど、焦りも強くなる
- でも 「自分の責任」「自分がなんとかしないと」 と思うと、絶望感も強くなる
- 絶望感が強くなるほど、動けなくなる
- 前よりも更に無気力になる
- 悪循環
「休めてうらやましい」って言うけど
- 余裕があるからニートやってるんじゃない
絶望してるから動けない
- 自分を信じられないから、どんな役目だろうが自分には任せられない
- どれだけ追い詰められても何もできないのは、自信を失ってしまったから
- 自信を失ってしまったのは、自分の期待を裏切り続けてしまったから
- 長い目で見守るつもりで自分を育てる
- 自分自身の親になる
- 自分自身を育てる
- 自分自身を認める
- よく「頑張れ」「なんとかなる」っていうけど
- 第一それでうまく行くなら、今ニートなんてやってない
- 今まで頑張ってきた集大成がニートだった
- 「次はうまく行くかもしれない」って言われても
- 今までできなかったことが急にできるようになるわけない
- 「もっと頑張れ」って言われても
- 今までだって本気でやってきた
- わざと受験に落ちたり、わざと就職に失敗したりするのか?
- 自分なりに最大限頑張って、それで届かなかった
- 「 その程度 で頑張ったとか言えるのか」って言われるけど
- 勝手に「その程度」とか決めるな
- 「もっと」なんて無理、ベストは尽くした
- トラウマを抱える人が必死に忘れようとするように、縋る思い
- 「寝てる間は現実を忘れられるから、ずっと寝てたい」みたいな
- 終わりのない苦しみに耐えられない
- とにかく苦しみから逃れたい一心
- リストカットで精神的な苦しみを肉体的な痛みにすり替えて誤魔化したり
- よく体調悪くなった時に「病は気から」とか「気にしなければいい」とか軽々しく言われたけど
- 「気にしないように」って思えば思うほど、気になって仕方なくなる
- 忘れようとすればするほど、鮮明に思い出してしまう
- これは実は理由があるみたいなんですよね。 なんか、心理学の本で読んだ論旨なんですが。 それは何かというと。 無意識は、否定形を理解しない。 ということです。
頑張ったくらいで脱出できるならニートなんてやってない
- 正しく生きようとしたのにクズになってしまった
- なりたい自分になれなかったどころか、なりたくない人間になってしまった
- 自分を一切信用できなくなった
- 自分を信じられなくなる
- 自分に何もさせられなくなる
虚しい
- クズだと思ってた人たちの方が幸せそうに笑ってる、この納得いかない気持ち
- 「じゃあ自分たちの苦労は何だったんだ」「もうやってられるか」ってなる
- 教わったこと に従ってたのに、その結果がこれ
- 教わったことに従わずに好き勝手やってた連中が楽しそうに生きてる
- 結果、教わった事に従った方が不幸になってて、教わった事に従わなかった方が幸せになってる
- 話が違う
- それを問い詰めると、「努力が足りない」だの「解釈がおかしい」「教えた事をちゃんと理解してない」だの、後から 言い逃れ
- 成功すれば教えてやった側の手柄、失敗すれば教わった側の怠慢
- 反論を許されず、泣き寝入り
- 「こんな事なら信じるんじゃなかった」って結論に至る
- 周りも信じられなくなる
- 優しく言われようが厳しく言われようが従えなくなる
- ダメージ食らいまくって「あと一回食らったら死ぬ」って状態になってるから、余計に臆病になる
- 余計に行動や選択ができなくなる
騙された感
- 常に不安がつきまとう
- 起きてる間に安心できる時間なんてない
- 負け癖がついてる、成功の経験がない
- 自信がないから何もできない
- 常に悪いイメージに支配される
- 常に「お前には無理」って自分で自分を貶し続ける
- 自分のことを全否定してくる相手と24時間ずっと一緒に生活してるような感覚
- 失敗するたび に自己嫌悪に陥る
- 未来に絶望しかない
- 一時的にうまく言っても、必ず限界が訪れる
常に 自分の選択を疑ってる
心が死んでる
- ニートには発言権なんてない
周りからは一切信用されない
- 常に失敗できないと思い込んでる
- いつも死ぬ一歩手前、オワタ式みたいに思ってる
- だから余程安全じゃないと動けない
- それで毎回見逃す
- 体力はそのままだけど、残り時間が減って更に焦る
- 更に臆病になって、また見逃す
- ループ
- 「失敗しても大丈夫」って思えないと、このループからは抜け出せない
- 「失敗しても大丈夫」って思えるようになる方法については、下記のページにて
常に焦り

- 本人は考えれば考えるほど「無理」って答えを何度も堂々巡りするし、周囲の人は全く考えずにイメージで適当なことしか言わないから少しも解決しない
- ニートの苦しみは、 過去の積み重ねと、未来のイメージ から来る
- 基本的には、自分の 思い込み こそが問題を難しくしている原因
- この思い込みを上書きする必要がある
- 繰り返して頭に染み込ませる
- 今度は自分自身に洗脳をかける
ニートの抱える問題について
- 履歴書書けない
- 自分のことを話せない
- ステータスや身分証明で苦労する
他にもこんなところで苦労する
「ニートになったのは自己責任」っていうけど
- 自分の人生を思い返してみても、ニート以外のルートなんてなかったように思える
- 常に「 これが現時点で最善の選択 」と思って行動してきて、その結果がニートだった
- その時その時で、常に正解だと思える方を信じてきた
- それが不正解だったとしても、 他の選択肢を信じることはできなかった
- 別の価値観になっていた場合、別の経験をしていないと無理
- 別の経験をしていた場合、別の選択肢を選んでいないと無理
- 別の選択肢を……(ループ)
- 要は、他の選択肢を選ぶ為には、そもそも最初まで遡って教育し直さないと無理という話
- けど、根本的に違う教育を受けて違う価値観を植え付けられた奴って、 もはや別人
- 早い話、「俺がニートになる未来を回避するには、生まれるところからやり直して別人になるしかない」ということ
- 「別人にならなきゃ無理」というなら、「俺にはこの先一生無理」ということ
- 仮に人生の好きなタイミングに戻って、何かを死ぬほど頑張ったところで、成功してる姿なんてイメージできない
- 無駄な努力になったり
- 不測の事態が起きたり
- 何らかの後出しや逆転があったり
- 埋もれたり追い抜かれたり
- とにかく台無しになる予感しかしない
- 勉強頑張ったところで、知識だけあっても意味ない
- 学歴手に入れたところで、実力がないと使えない
- 実力があったところで、実績がないと信用されない
- 実績があったところで、需要がないと評価されない
- 需要があったところで、魅力がないと選ばれない
- 魅力があったところで、注意力がないと危ない
- 注意力があったところで、運がなければ事故に遭う
- 頑張ってどうにかなるのか
- 裏切られたら、事故に遭ったら、優秀な奴が現れたら、時代が変わったら
- 生まれる場所は?育った環境は?受ける教育は?出会う経験は?
- これら全部が自己責任なのか、全部が自分の意思でどうこうできるものなのか
- 檻の中で育った動物が無力なのは、自己責任なのか?
- 面倒くさいから「自己責任」って言って丸投げしてるだけ
- 「羨ましい」も「自己責任」も正確じゃない
- 何故見ようとしないのか、何故考えようとしないのか
- 自分の汚点を視界に入れたくないから
- 「自分が巻き込まれる」「自分にも同じことが起きるかも」と考えたくないから
- 「いじめられる側に原因がある」とか、被害者に落ち度を探したがるようなもの
- 近しい間柄の私怨がらみの事件より、無差別のテロの方が怖い
- だから、こじつけだろうと原因や理屈を見つけたがって、自分を安心させようとする
- ニートとか落ちこぼれとかに対しても、遠ざけようとする
- 本当は知らなければ対策は立てられないけど、 嫌悪感で近づけない
- だから 適当に知った気になって話すし、相手の話は聞こうとしないし考えについても知ろうとしない
近い人間の場合
遠い人間の場合
まとめ
まとめると、このようになります。
- 確かにニートになって助かった面もある
- けど実際ニートは苦しむことばっかり
- ニートの苦しみは、基本的には過去の失敗を受けての未来へのイメージから生まれる
- その苦しみを和らげるには、「失敗しても大丈夫」という経験をより強い記憶として定着させて、イメージを上書き修正する
- ニートが「羨ましい」とか「自己責任」とか言われるのは、ニートに対して知りたくないと思ってるから
しかし…
ニートが抱える苦しみについて書きました。
ニートが抱える苦しみのほとんどは、「不安」や「不信」です。
それらは結局のところ、「自信のなさ」や「臆病さ」から生まれています。
これらの苦しみは、ニートを脱したからといって消えるわけではありません。
「頑張って就職したけど、結局台無しになってしまうんじゃないか?」「仕事は順調だけど、またどこかで転落してしまうんじゃないか?」など、不安は尽きません。
では不安だらけのニートが平穏に生きていくにはどうすれば良いのでしょうか?
というわけで、次回のページはこちらです。
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- 不安だらけのニートが、どうやって平穏に生きていくのかについてのページです。
- その方法は、最低限しか求めないことです。
- 他人に理解されたいとか、贅沢したいとか、ちょっとでも難しいと思える願望や不満は捨てましょう。
- 最低限健康でのんびりできる日々を過ごして、「やっぱこんな生活じゃ満足できないな」ってなったら動いてみましょう。
- 自信を持つ方法とか、力を付ける方法とかもありますけど、ただ一人静かに暮らすだけなら必要ないので
- 目を通しておく事で、なんかもうこんな暮らしでもいいかな?って思えて来るかもしれません。

【要約】
【意味】
自由なコメント