スクショを撮る上での注意点は、ざっくり2つ
- 個人情報
- 著作権
主に著作権に関して書いていく
個人情報
- 個人を特定できるような情報、セキュリティに関わる情報を公開しないように
- 画像編集ソフトや写真アプリなどを使って、不要な部分を削除する
- 不安なら、そもそも撮影しない
写真の位置情報とか、背景の映り込みとか
Exif情報など
著作権法改正
去年の話だが、著作権法の改正を巡りスクショも違法になりかけていた
その件についての情報をまとめる
著作権法について
- 違法にアップロードされた作品と知りながらダウンロードするといった行為が、個人的な目的でも違法となるという法案
- 著作権法の対象は違法にアップロードされたものだけ
合法サイトから私的目的として無断でダウンロードをした場合は違法にはならない
- 著作者の許可があれば、基本的には何でもOK
対象
セーフ
企業公式のホームページや画像、ネット上の他人が投稿した画像をスクショ・保存して、個人で楽しむだけなら問題はない
- *原則として、著作物の利用には著作権者の利用許諾が必要
- 私的使用
- 図書館での複製
- 正当な引用
- 教育番組での放送、教科書への掲載
- 入試問題としての複製
- 非営利目的の上映
著作権者の許諾なしに利用していいケース
- 例外として、私的使用目的の複製は利用許諾が不要
- 既に保存してある画像については、わざわざ消去する必要はない
- 引用の要件を満たしていれば適法
- 公正な慣行に合致
- 引用の目的上正当な範囲内
引用の条件
条件を満たせば、著作権者の了解なしに著作物を利用できる
二次的著作物のダウンロードは除く
今回の改正案では、違法なものを所持している事実ではなく、ダウンロードという行為が違法
刑事罰は後付けできないと憲法で決まっているので、さかのぼって適用される心配もない
- 刑事罰は、反復継続してダウンロードする場合
- 個人利用が目的だとしても、著作権者の権利侵害をする複製は認めることができない
- 例外の例外として、私的使用目的の複製であっても、違法にアップロードされた録音・録画の場合、違法であると知りながらの複製は禁止
- 違法にアップロードされた録音・録画
- 違法であることを知っている
現在の法律で例外の例外とされているケース
つまり「録音・録画」ではなく、写真や小説の場合には、利用許諾なく複製することができる
アウト
- 以前に話題に上がっていた著作権法の改正では、対象を広げて「違法にアップロードされた著作物」になっていた
写真や小説等のコピーも該当する
※スクリーンショットも含まれると騒がれていた
- データそのものにコピーガードの仕組みがあった場合、それを解除してデータを複製するのは違法
- コピーガードの仕組みがなければ適法
しかし、サイトの利用規約でその行為を禁止している場合は、契約違反になる
その利用者の契約を切ったり損害賠償を請求したりできる
- 場合によっては違法
- 許していなければアウト
- 問題なし
- 法律上罪にはならないが、証拠隠滅という評価はされる
例
ソシャゲのガチャで引いたキャラをSNSで公開し、第三者がスクショ
「キャラクター画像のスクショを保存する行為」は問題ない
その画像を公開する行為は、場合によっては違法
ゲーム画面も著作物なので、そうした利用を開発業者が許していればOK
合法サイトの電子書籍のスクショ
違法ダウンロードを行った後で、その画像を消したとき
スクリーンショットも違法になる?
- 今回の改正は、被害の深刻な漫画の海賊版サイト対策
- 小説
- 雑誌
- 写真
- 論文
- コンピュータープログラム
- など
対象がネット上の様々なコンテンツに拡大された
- 著作権を侵害していれば、違法ダウンロードに含まれる
- 「海賊版サイト」からのダウンロードに関して
- 以下を念頭に、文化庁が要件を絞り込んでいた
- 原作をそのまま丸ごと複製する場合
- 権利者に実害がある場合
- 反復継続して繰り返す場合
コピペも違法?
罰など
- どうやって知るのか?
- 配信元の違法サイトの運営者が捕まり、そのサイトのログを調べて利用者を一網打尽にするという可能性がある
予想されるケース
刑事事件でも、家宅捜索で別の証拠が見つかって逮捕されるケースがある
- 軽い罪だと逮捕はあまりない
- 基本的に逮捕までいくのは、罪が重く放っておくと証拠隠滅をされそうな場合
- 違法アップロード版をダウンロード
- 海賊版サイトを運営
逮捕される?
罰
懲役2年以下か、罰金200万円以下か、その両方
映画の盗撮などは懲役10年以下か、罰金1000万円以下か、その両方
懲役10年以下か、罰金1000万円以下か、その両方
- 海賊版サイト対策
法改正の目的
公式版が被害を被るため
法改正に関する意見
- アニメやゲームの一部シーンを無断でアップロードした場合
- その一部シーンをスクリーンショットすることも、デジタル複製の定義に入る
- もともと個人がゲームやアニメの一部をSNSで公開する、アイコンにするといったことは違法
- しかし「作品が広がるプラスの面もあるので見逃そう」という流れがあった
- 法的には違法とはいえ、事実上は大目に見ていた部分が多かった
- 「自分で楽しむためだけのダウンロードまで違法にすることはない」という意見が強い
- 「国民を過度に萎縮効果させてしまうのでは?」という懸念の声も
- そもそも違法にアップロードした側を取り締まればいいのでは?
- しかしアップロードする側を取り締まるには色々な弊害がある
- 外国が主体となっている場合など
- なので利用者側を取り締まることになった
厳しすぎる?
違法
理論上は違法
今後の焦点
日本の著作権法が及ばない
- ネット上では以下のような反応が見受けられた
SNSの画像をスクリーンショットするとダメ?Twitterのアニメアイコンはダメ?二次創作のイラストや漫画は違法?
情報が錯綜
- Windows Phone
- Windows Phoneではスクリーンショットができない
- 2019年現在、スマホOS市場においてWindowsは大きく遅れをとっている
- 著作権におけるリスクがあったとしても、コミュニティや文化を活性化させるというメリットも大きいということが考えられる
参考
事例
できる方法もあるけど面倒
- 使用とは、自分で読む、聞く、見るなど
- 私的使用目的の複製が認められた理由は、以下
- 著作権者の権利侵害の程度が大きくない
- 複製の許諾や利用料の徴収が大変
- 家庭内に法律を持ち込むことに抵抗がある
- 等
定義
- 利用とは、インターネット上にアップロードするなど
- 現在の法律でも、自分のSNSにアップするために他人の著作物をコピーするのは禁止
OKなのは、自分が使うためのコピー
法改正騒ぎの結果
- 国会への提出見送り
- 「利用者を萎縮させてしまい、著作物のネット利用を妨げるのではないか?」と業界からの反発が強かった
- 6年前の音楽・映像の違法ダウンロードに関する法改正の時
- しかし、この6年間で更にネットでの音楽や映像の利用者は増えている
- 萎縮が起きたら、”折衷案”を再度検討すればいいのでは?
- 可決されていれば、来年から施行される予定だった
事例
当時も利用者の委縮が懸念されていた
漫画や小説でも同じ予想ができないだろうか?
まとめ
- スクショ違法化は免れた
- しかし著作権や肖像権、個人情報などについては変わらずに注意が必要
しかし……
「著作権に気をつけて」って言われても、著作権ってよくわからない
どこからがアウトで、どこまでがセーフなのか
気軽に写真撮ったり動画見たりしてたら、いきなり犯罪者扱いで罰を受けなきゃいけないなんてことになったら堪らない
かといって気にしすぎると楽しめない
安心して楽しめるようになりたいので、著作権法の安全ラインを知りたい
というわけで、次のページはこちら
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- 著作権法についてのページです。
- 著作権の安全ラインは、「作者の利益を損なうか否か」です。
- 要するに「横取りやパクリ・騙りは許さない」って感じです
- ダウンロードやインストールする時に利用規約やReadmeなどを確認すれば、 使用に関して どこまでがOKか書いてあります。
- 目を通しておく事で、著作権について最低限の知識を備えることができます。

【1-6】著作権法関連
要約
商用利用とか二次配布とかについて
意味
自由なコメント