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「うつ病は甘え」という言葉が気になったので、うつ病について一通り調べてみました。
目を通しておく事で、うつ病についてある程度理解することができるようになります。
このページでは、うつ病になりやすい性格や、うつ病の種類、治療法など、簡単な説明を行っていきます。
結論
「うつ病は甘え」という言葉は、言いがかりです。
精神病に関する理解は、あまり浸透していません。
患者も周囲も含めて、うつ病を曲解している傾向があります。
さらに世相や事件によって、うつ病の認識はその都度大きく変化します。
また、うつ病の治療では「性格と向き合おう!」「脳や機能と向き合おう!」という考え方があります。
何故こういう結論に至ったのでしょうか?
理由を列挙していきます。
おすすめな人
- 「うつ病は甘え」と言われて傷ついた
- うつ病について理解したい
- ……など
本題
うつ病について、今回調べたことは、これらの項目に分けられます。
- うつ病とは
- うつ病の種類
- 診断
- 治療
- 影響
- 原因
- うつ病と社会
- うつ病と薬
- コメント
それぞれ解説していきます。
うつ病とは
- 「特に病気もないのに、体も心も調子が悪く、日常生活に支障をきたす病気」とされる。
- ストレスにより誰でもなる可能性があり、「心の風邪」とも言われる
- うつ病の12か月有病率は約2%
- 生涯有病率は10%前後
- 女性の有病率は、男性と比較して約2倍高い
- 好発年齢は20~30代
- 中高年での発症も多い
- 季節的には、春と秋
- 女性の場合、月経前後に発病が多い
- 血縁者に同じ病気の人がいると発病しやすい
傾向
うつ病の種類
基本
- 感情や行動、意欲が低下している状態
- 以下を伴うことが多い
- 早く起きすぎる
- 行動力の変動
- 体重の減少
- 疲労や身体疾患、環境の変化などのきっかけで発病することもある
- 本来の精神障害としてのうつ病
- 一定期間持続、治療しなくても軽快するといわれる
- うつ病性挿話は、治った後も再発することがある
- 充分量の抗うつ薬
- 家族・職場等、周囲に対するに疾患の説明
- 専門病院での入院治療が必要な場合がある
内因性
治療
薬物療法
環境調整
入院
- 過労やストレスといった心理的要因への反応としてうつ症状が出る
心因性
- 脳の病気
- 体の病気
- 甲状腺機能低下症
- 薬剤が原因
身体因性うつ病
以下の場合
状態
- 脳の疲労
- 意欲の低下
- 能力の低下
- 睡眠障害
- 自律神経の緊張から発生する症状
- 頭痛や肩こり
- 動悸
- 腹痛と下痢
- 抗うつ薬や抗不安薬
- 仕事量の調整
- 休息
- 対話・助言
疲労性うつ状態
主な症状
治療
薬
環境調整
精神療法
- 不安により発生する状態
- 不眠や意欲、食欲、集中力の低下
- 抗不安薬、抗うつ薬等
- 不安の原因について対話
- 解決できるものには対処
- 解決できないものに対しては時間をかけて取り組む
不安性うつ状態
治療
薬
精神療法
- 悲しみから発生する状態
- 睡眠導入剤剤、抗不安薬、抗うつ薬
- 時間をかけて悲しみを和らげていく
心因性うつ状態
治療
薬
精神療法
うつ病の種類として、定型と非定型があります。
その二つについて、調べてみました。
定型
- 不眠、食欲の低下
- 感情の動きが低下
- 意欲の低下
- 中年に多い
症状
傾向
非定型
甘えと言われるのはこれ
症状
- 過眠過食
- 鉛様疲労感
- 拒絶過敏症
- 気分反応性
- 嫌なことへの気分が落ちる
- 好きなことへの気分は上がる
- モーニング・デプレッション
- サンセット・デプレッション
時間で変わる
傾向
- 一般的なイメージとは違う鬱
周囲の人たちからは「怠け」や「甘え」と捉えられてしまう
*しかし、根性論の問題でなさそう、という点に関しては医師の間でも見解が一致
治療が難しい
- 「新型うつ」「現代型うつ病」などの名称で呼ばれることも
- 適応障害?
- 一応は病気だとカテゴライズ
- 環境を変えるのが最も効果的
- 薬を使って改善することもある
- 原因となるストレスの発生から、3カ月以内に症状が出現する
- ストレス因子がなくなってから、6カ月以内に症状は軽快する
- 専門家の間でも十分に理解されているとはいえない。
- 他の病気と診断される場合がある
- 検査で異常が発見されず、性格として受け止められてしまう場合もある
- 病気と認識されづらいため、治療のチャンスを逃しがち
- 評価を気にするタイプに多い
- 若い人に多い
- 20~30代の女性で増加傾向
傾向
- 心理療法
- 生活リズムを守る
- 部屋の掃除など、環境を整理
- 小さな成果を認める
- 言葉を変える
- 我が身可愛さを捨てて、自分を育てる
- 自信を持つ
治療法
うつ病の診断
前提
- 性格なら昔から変わってない
- 重要なのは、変化
- 仮に「甘え」だったとしても、精神論や説教で立ち直らせるのは難しい
- 行動で示すことが必要
- 同意や理解を示す?
- 「原因は自分の性格だけではない」と伝える
- 「放置した周囲にも原因がある」とか
病気か甘えかの見分け方
対応
- 「自分は病気」と思いたい状態
- 辛いことを病気のせいにしたい
- 親や上司が「教育のせいじゃなくて病気・性格・本人のせい」にしたい場合も
願望
- うつ病は、発達障害から発症するケースもある
- 発達障害で周囲とのすれ違いが増え、うつ病を発症する
- 個性に注目したアプローチが必要
- 平均以上の知能を持つ発達障害の人が、うつ病である率が最も高い
- これまでは「知能が低いほど、うつ病になる率が高くなる」という考え方だった
発達障害(発達症)についても診断
診断法
- うつ症状の鑑別診断補助
光トポグラフィ(NIRS)
- 頭皮に近赤外光を当てる
- 反射して戻ってきた光を検出し分析
- 脳表面の血流を測定
- 活動中の脳活動のパターンがうつ病、双極性障害、統合失調症のどのパターンと類似するかを調べる
手順
- NIRSなどの脳機能イメージング技術の進歩により、客観的検査としての精度が高まる
- 治療薬の効果予測に役立つ
- 川村院長
血液検査
*かわむら・のりゆき 川村則行 医師・医学博士 川村総合診療院院長
- うつ病の患者さんは、健康な人に比べPEAが低下していることが明らかになった
- これまでに約2300人を調べたが、9割以上の確率でうつ病を診断できる
- うつ病ではPEA濃度が下がるが、不安障害では低下しない
- 1.5μM未満だと、うつ病の可能性が高い
- 治療で症状が改善すると、PEA値は上昇
- PEAは、喜びに関わる脳内の物質が分解されて生成される
補足
- 日常生活ではうつ状態という用語のほうが使われる
- 精神医学では抑うつ状態という用語を使うことが多い
- うつ状態が重症である時、うつ病と呼ぶ
- 躁状態がある場合は、双極性障害
- アメリカ精神医学会が出しているDSM‐IVという診断基准には「気分障害」という項目がある
- 気分障害をうつ病性障害と双極性障害に分けている
- うつ病性障害の中で、さらに二つに分けられる
- 一定の症状の特徴や重症度をもつ大うつ病性障害
- 重症ではないものの長期間持続する気分変調性障害
- 上記二つの分類法は異なる立場からの分類
- 「内因性うつ病=大うつ病性障害」「抑うつ神経症=気分変調性障害」のように誤解している場合もある
双極性障害との分類
- 患者の増加に対し、精神科医の数と質が追いついていない
- 精神科を受診する患者数は年々増える
- 精神科医が1日10時間働くとすると、1名当たりにかけられる時間は6分
- そもそも、うつ病を含む殆どの精神的な障害は原因が特定されていない
- そのため、うつ病を原因から分類・定義することは困難
- 病名に振り回されすぎるのは、よくない
医療現場の状況
うつ病の治療
- 急性期治療
- 継続・維持療法
- 休養と服薬が重要
- 回復には数か月を要する
- 症状が改善と悪化を繰り返すことがある
- 一時的に悪化したとしても、焦ってはいけない
- 寛解状態に移行しても、早まった抗うつ薬の減量・中止は再発の危険性を高める
- そのため、副作用の問題がなければ寛解後も急性期と同用量で維持することが勧められている
- うつ病は、病相を繰り返すごとに再発率が上昇するといわれている
病期により以下の治療法に分けられる
急性期治療
継続・維持療法
- 精神病症状を伴う場合に有効
- 以下の例で実施
- 薬物療法に反応が乏しい例
- 迅速な改善を必要とする例
- 薬物療法が実施できない例など
電気けいれん療法
- 副作用としては以下が挙げられる
- 頭痛
- 健忘・せん妄
- ※いずれも一過性であることが多い
アピアランス
アドヒアランス
- 抗うつ薬に非定型抗精神病薬を組み合わせて使う
- 抗うつ薬による適切な治療を行っても十分な効果が認められない場合に用いる
- 抗うつ薬投与初期や増減時にみられる精神行動症状群
- 以下の行動・衝動が報告されている
- 基礎疾患の悪化
- 自殺念虜・自殺企図
- 他害行為
- ※因果関係は明らかではない
増強療法
抗うつ薬の効果を高める薬
アクチベーション
- 心が疲れていても、体が疲れていないと回復モードに入らない
補足
うつ病の影響
- MRIで脳を調べると、情動を抑える帯状回や、記憶などに関わる海馬が、健康な人に比べて縮小している
- ストレスにさらされると、コルチゾールというホルモンが増える
- この状態が長期間続くと、過剰なコルチゾールにより脳がダメージを受ける
- 海馬などが萎縮する
- 感情を生む大脳辺縁系などが損傷、感情がうまく機能しなくなる
脳内の特定の部位が変化する
うつ病の原因
- 認知症もうつ病も脳の異変からくる病気
- うつは脳の部位にストレスがかかり、イオンチャンネルが壊れて発症する場合が多い
- イオンチャンネルを化学的に修復しないと、考え方や感情のコントロールが困難になる
身体
- モノアミンの減少で発症するとされている
- 神経伝達物質がバランスよくはたらくことにより、脳の機能は健全に保たれる
- うつ病では、過剰なストレスや過労などにより、これらの物質が減少
- 非定型うつ病でも、神経伝達物質のノルアドレナリンが関係しているのではないかと考えられている
- セロトニンについて
- セロトニンの分泌を調節しているのが、セロトニントランスポーター遺伝子
- SS型、SL型、LL型の3種類
- LL型の遺伝子を持つ人は最もおおらか
- SS型の遺伝子は不安を感じやすく、うつ病のリスクが高い
- SL型は両方の中間
- 生理機能
- リズム運動
- 消化管の運動などを促す
- 覚醒状態を維持する
- 心のバランスを保つ
- 生成
- 以下の行動により増える
- 太陽の光を浴びる
- 睡眠をとる
- 肉・牛乳・納豆などたんぱく質(必須アミノ酸)を含む食品を摂取する
物質
モノアミン類(セロトニン、ノルアドレナリン、ドパミンなど)
働き
ノルアドレナリン
働き
ドパミンのはたらき
- 遺伝により確実に発症するものではない
遺伝
- 精神医学の中で流行した時代がある
- 主に戦後ドイツの精神科医がとなえたもの
- ナチズム真っ盛りの戦時中のドイツでは、精神病患者の人権が脅かされていた
- その反省から、「脳や遺伝子ではなく、個人の性格や生き方から病気を見つめ直そう」という動きが起きた
- 真面目な人
- イメージされる「なりやすい性格」とは正反対
- 以下の特徴を持つ
- 責任感が強い
- 社会の秩序と忠誠心を重んじている
性格
病前性格論
メランコリー親和型
- 新型うつと関連しているとされる
- 若い世代に多く、自己愛が強い性格が特徴
- 自分の気持ちや事情を重視し、周囲の立場を考慮しない
- 自分の貢献度よりも、「周囲が自分に何をしてくれるか?」を重視
- メランコリー親和型の反対
- 社会への忠誠心とか生き甲斐とかないしね
- 朝礼とか集会とか強制参加の行進とかと同じ感覚、意義を見出せない
- 洗脳がうまくいけば生きがい見出したり忠誠心芽生えただろうけど
- だったらもっとやる気あるやつ連れて来れば?って感じ
ディスチミア親和型
うつ病と社会
- 「電通裁判」で、うつ病と過労の因果関係が認められて以降、ストレスから発症するうつばかりになっている
- 今はメンタルヘルスの重要性がしきりに言われている
- しかしパワハラが減ったようには見えない
- ブラック的な体質も抜けない
- メンタルヘルス的な配慮が企業社会に普及しない
- それに対する反抗だと考えると、クレーム紛いのうつ病訴訟が増えるのも仕方ない?
- 内因性のうつ病が外来に占める比率は減っている
- 電通事件以降、ストレス→うつ病→自殺の因果関係が堂々と認められている
- 専門家から見れば違和感がある
- それが裁判で認められて以降、目に見えて訴訟が増えた
事件
- 日本の精神医療が国際的に見て遅れているかどうかは、何とも言えない
- たとえばアメリカは日本より選択肢が多い
- 金を払える人しか治療を受けられないその点で比べると、日本の医療は水準が高い
- イギリスは医療費が無料
- イギリスのNICEガイドラインでは、「初期の軽症のうつ病には薬は出さない」と明確に打ち出している
- 生活習慣の改善やカウンセリングを含めた精神療法の導入などを広める方向が望まれる
日本は薬物に頼りすぎ?
- 事業所では年に1回の「ストレスチェック」が義務付けられている
- うつ病などの病気を未然に防ぐことが目的
ストレス社会
- 特に学生時代には大きな問題とならないことが多い
- 環境の変化で発症する場合がある
- うつや不安の治療のみでは不十分な場合がある
ライフステージ
- 軽症のうつ病患者が増えている
- 一生懸命働いても報われない
- 自分を追い込んでも少ないリターンしか得られないため、虚しさを覚える
- 自分の行動基準や価値観を見直す
- 「他人からの評価のため」に頑張るのはやめる
- 自分の影響下だけを頑張る
近年の患者
- うつ病対策は、厚生労働省の自殺対策における中核
- 精神病の主な損失は、以下の通り
- 「患者の治療・サポートのための医療・社会サービスなどの費用」
- 「患者本人の家庭・職場での生産性低下による損失」
- 「精神疾患が原因での死亡により実現されなかった期待収入の損失」
- ※総合失調症、うつ病性障害、不安障害による社会的損失は計8兆円以上と試算
うつ病と薬
- 内因性うつ病でも「軽いから薬は出さない」となるのは危険
- SSRIなどの薬も、適切に使われなければ、いくら服用しても効果は望めない
- 誤った量の薬を投与したことで、病状の遷延化、治療の長期化といったケースがある
前提
- 1960年代に抗うつ効果が認められた薬の働きを研究した
- 抗うつ薬を与えられた動物では、モノミアンが各神経細胞の末端にあるシナプスで増加していることがわかった
- そのため、うつ病ではこれらの神経伝達物質が欠乏しているのではないかと考えられた
- 現在使用されている抗うつ薬の多くはこの仮説を元に開発された
- ところが、うつ病が起きるメカニズムはそれほど単純ではないことがわかった
- モノアミンの増加は抗うつ薬投与後すぐにみられる
- しかし、抗うつ効果が現れるには数週間かかってしまうことや、モノアミンを減少させる薬を飲んでもすべての人がうつ病になるわけではない
- 従って、この仮説では十分に説明することができない
- 脳の神経細胞の新生抑制やストレスに関連するホルモン分泌システムの障害など、さまざまな観点からの研究が行われている
- うつ状態を起こす薬剤として知られているもののひとつにIFNがある
- 様々な作用が関係しているとされ、とても複雑
考え方
モノアミン仮説
- セロトニン・ノルアドレナリン・ドパミン再取り込み阻害剤
- これまでは神経伝達物質のセロトニンとノルアドレナリンを標的とした抗うつ薬が主流だった
- 主な抗うつ薬には、以下の種類がある
- SSRI
- NaSSA
- SNRI
- 三環系抗うつ薬
- 四環系抗うつ薬
種類
- 少ないものが開発されている
- 眠気、胃腸症状などを自覚することがある
- 副作用の特徴としては服薬開始の1週間ほどに感じやすく、徐々に軽減することがほとんど
- 最初の1週間は効果の発現も明らかでないので、副作用のみを感じやすい時期
- 効果があらわれるまでに4~6週間かかるといわれている
- つらい時には専門医に相談
副作用
- 「回復期」の途中で寛解
- 自己判断で薬を止めてしまうのは危険
- せっかく寛解したのに再発させてしまう
- 薬を減らしていくタイミングは主治医の先生によく相談することが大切
寛解
- 病気を治すための“治療薬”ではなく、対処療法として使う?
- 抗不安薬に関しては多くの人が効果を実感できている
- 性格が変わるわけではないので、根本的な解決には至らない
- 根本的な解決は、意識して生き方、考え方を変えるしかない
- ↓陰謀論?
-
抗うつ剤を安全だと思わせ国民を薬物依存にさせている製薬会社と厚生労働省の実際「抗うつ剤の使用は衝動性を高め、殺人などの凶悪犯罪を起こしたり、逆に自殺してしまう恐れがある」という海外では1980年代から問題になっていた事実を、厚生労働省は数年前まで無視し、逆にマスメディアと..
薬は使うべきか
- 1998年に173億円だった抗うつ剤の売上は2006年には875億円
- もし抗うつ剤が鬱病を治すのなら、患者は減っていくはず?
- 治療できたら減る、は短絡的
- 例えば感染症は抗生剤で治療できるが、感染症患者は減らない
- 社会的要因によって増えつつある百日咳の例もある
薬は効いているのか?
- うつ病と不安障害とでは関係する神経伝達物質が異なるから、効く薬も違う。
- うつ病にはSNRI、不安障害にはSSRI
- グレープフルーツジュースの中には、薬の分解を阻害し、副作用を強める物質が含まれている
- トリプトファンというアミノ酸の不足は、うつ病再発のきっかけになる
- 青魚に含まれるDHAが躁うつ病の予防に有効という報告がある
- レモンなどの柑橘系の香料が有効との報告がある
- 不眠に対しては、ローズ、パイン、ペパーミント、ラベンダーなどの香りが有効とされている
その他
うつ病に対する声
- 説明できない
- 自分でうまく説明できないから、相手の言い分の方が正しいような気がしてしまい、自分を追い込んでしまう
- 完璧を求めない
- 自分に完璧を求める傾向があるけど、他人からはそこまで求められていない場合が多い
- 比較に気をつける
- 完全にやめることは難しい
- 他人と比較したときに「あ、俺いま他人と比べちゃったな」って気づけるだけでもOK
- 比較して凹むときって、「誰かと比べると凹む」ということに気づいていなかったりする
- ネガティブは連鎖するので、最初の段階で「どうして落ち込んでるんだっけ」と気づけるだけでも、メンタルの調子が良ければネガティブの連鎖は断ち切れる
- 自分を客観視する
- 「完璧主義をやめる」にもつながる
- うつ病だと言い出しづらい
患者の声
- 「うつ状態」という表現について
- 精神医学の用語では、病気の結果としてネガティヴな思考にとらわれていることを「抑うつ気分」という
- 気持ちの問題だけではなく能力や身体の面でも不調が生じていることを「抑うつ症状」という
- これらの総称として「うつ状態」という用語を使う
- うつ病の程度が軽いということではなく、「どの病気に起因するものかは、まだ特定できない」という意味
- 病名は、日常用語とおなじであってはいけない
- 「インフルエンザで休む」→伝わる
- 「(インフルエンザで)体がだるいから休む」→伝わらない、怒られる
- 「うつ病なので休む」→伝わる
- 「うつ状態なので休む」→伝わらない?
- 「うつ」という言葉が持つイメージが、軽いものとして扱われている
- 「うつ状態」でやれる趣味は限られている
- 楽しかったことが楽しくなくなる、というのが典型症状
- このときによくないのは、インターネットで大量の情報を摂取すること
- 脳が疲れてしまう
- 依存性のあるものもダメ
- 回復への寄与も小さい
- 悪化することもある
- オススメは「何もしない」こと
- 不調だから何もしない
- 能動的に「何もしない」を選択する
- 退屈と感じてきたら回復の兆し
「うつになったら趣味をやれ」というアドバイスに対して
- うつ病の人は実際に会ったら平気そう
- 人に会ってる時だけ気合い入れてる
- 明かしづらい空気
- だってバレたら甘えとか怠けとか罵倒されるから
- うつ病だと明かしたせいで余計に悪化したら最悪
周囲の声
- 「土俵の俵に足を引っ掛けて踏ん張っている状態」
医師の声
まとめ
まとめると、このようになります。
- うつ病に対する正確な診断は難しいので、結果を気にしすぎない
- 通院や薬については意見が分かれる
- 急に変化したなら病気、元からなら甘え
感想
- 弱音を吐いている人に、以下のような言葉を投げつける人を見る
- 「自分の方が辛い!」
- 「もっと頑張ってる人がいるんだから弱音を吐くな!」
- 「要は努力が足りない」
- 「これだから〜は!」
- 弱音を吐くにも資格がいる
- 喜べば茶化され、悲しめば罵倒される
- 何を言ってもマウントを取られる
- 「やった」と言えば「やってない」と言われ、「やってない」と言えば「やった」と言われる
- 「自分の人生を生きろ」っていうけど、こんな人生だと知ってたなら生まれてこなかった
- 「自分の人生の主役」「全て自分次第」って言うけど、現実は全然違う
- 自分が何をしようと何も変わらない
- 何もドラマチックなことなんて起きない
- 都合よく助けが来たり、力に目覚めたり、改心したりしない
- 動こうとすれば動くなと言われ、止まっていれば動けと言われる
- 主役じゃなくて只のモブ
- モブが出しゃばると舞台が壊れる
- 動けば邪魔者扱い、止まっていれば空気同然、いない者として扱われる
- 必要ないなら登場させないで欲しかった
何者にもなれないってこういうことだと痛感
- わからない
- 診断を受けたこともないし
- 診断を受ける気力もないし
- うつ病にしろ違うにしろ、自分に合った生き方を探すしかない
自分はうつ病なのか?
- 嫌だ
- 性格の矯正は、洗脳とも取れる
- 元気になって「私が軟弱でした!ブラック万歳!」みたいになったら恐怖
- 普通に働けるようにはなりたいけど、感覚麻痺するのは嫌
- 周りの痛みに対して鈍感になるのも嫌
- この性格になったからこそ、色々と考えたり気がつけたりしたこともある
- 繋がれた人もいるし、縁を大切にしたいと思えた
性格を矯正したい?
「うつ病は甘え」について多少わかった、しかし…
もしも病気だったら、治療することができます。
ですが仮に病気ではなく、本当に「甘え」だった場合は一体どうすればいいのでしょうか?
性格が形成される原因は、本人だけではありません。
環境や教育など、色々な経験が絡み合って、性格が出来上がるのです。
したがって、本人一人で性格を変えることも難しいでしょう。
かといって、放置していては様々な場面で支障をきたすことになります。
では、「甘え」という性格をどうすればいいのでしょうか?
というわけで、次のページです。
次のページ

【要約】
「甘え」についてのページです。
「甘え」の重要性、危険性、付き合い方について扱います
アダルトチルドレンや、インナーチャイルドについても触れます
【意味】
目を通しておく事で、自分と上手に付き合えるようになります。
自由なコメント